一見、いつも通りの朝。
歯磨きをしながら鏡を見ていたそのとき、ふと自分の表情がいつもと少し違って見えた。無意識の中で、何かが揺れている。
ずっとしまい込んできた感情が、目を覚ましかけているような──そんな気配があった。
蠍座のあなたは、深く、静かに愛する人。だからこそ、言葉にできない衝動を心の奥に閉じ込めてきた。
それは「欲」ではなく、「守りたかった」からこその抑制だった。でも今日、何かがその殻を突き破ろうとしていた。
午後、ふと届いたメッセージ。それは特別な意味を持たない、ありきたりなやり取り。でも、その何気ないやさしさに、なぜか胸がじんと熱くなった。
「この人に、もっと本音を言いたい」
そう思った瞬間、喉の奥がきゅっと締まった。
言いたいのに、怖い。
見せたいのに、拒まれることが怖い。
そんな相反する気持ちが、内側で渦を巻く。
「こんな私を、受け入れてくれる人はいるの?」
ずっと問い続けてきた問い。
でも、それは誰かに対する問いではなく、本当は自分自身に向けたものだった。
夕暮れ。
感情が高まり、思わず打ちかけた長文のメッセージ。送るかどうか、何度も迷った。
「これを送ったら、嫌われるかもしれない」
「でも、今言わなかったら、もう次はない気がする」
そんな葛藤の果てに、あなたはついに送信ボタンを押した。
それは衝動ではなかった。
むしろ、ずっと積み重ねてきた“想い”の結晶だった。
相手がどう反応するか、それも大事。でも今日だけは、自分の気持ちを押し込めないことの方が、ずっと大切だった。
その後、静かにスマホを伏せて深呼吸する。
答えが返ってくるかはわからない。
でも、言えたことが何よりも大きな一歩だった。
深く愛するからこそ、自分のすべてを見せるのが怖かった。でもその“怖さ”を越えたところにしか、本当のつながりは存在しない。
蠍座のあなたは、決して感情に流される人ではない。
だからこそ、今日あふれた気持ちは、決して“気まぐれ”なんかじゃない。
それは、本物の恋が始まる合図だった。
今日という日は、あなたにとって“鎧を脱いだ記念日”かもしれない。
誰かに認めてもらうより先に、自分自身が“これがわたし”と肯定すること。その強さが、あなたの恋を静かに動かしていく。
抑えていた想いが、あふれた。それを「弱さ」ではなく、「正直さ」と呼んであげてほしい。
本音を出したあなたは、もうひとりじゃない。その一歩が、新しい扉を開いてくれる。
そしてもし、また心が閉じそうになったときは。あなたの“あふれてしまいそうな気持ち”を、そっと受け止めてくれる場所があります。
『てのひらのことだま』は、あなたの中に眠っている本音に、やさしく寄り添う占いの場。
「この気持ち、どうしたらいい?」そんな声に、答えをくれる時間がここにはあります。
今夜は、自分自身の正直さを抱きしめて、どうか静かに眠れますように。