【7月19日 獅子座】素直になれない夜に、ほんとうのわたしがいる

朝の陽ざしがカーテンの隙間から射し込んで、眠気を残したままの顔を照らした。
彼からのLINEは、昨日から既読のまま止まっている。

「べつにいい。いつも私からだし、慣れてるから」
そう思いながら、スマホを伏せてテーブルに置いた。

本当は、たったひとことの返信に、どれだけ救われるのか、わかっている。でも今日の私は、あえて何も言わない「強い女」でいたかった。

だけど、どこかで思っていた。

今日は、そんな“演じたわたし”が揺らぐ日になる気がしていた。

 

午後、カフェで仕事の合間にノートを開いてみる。
だけど思考は、コーヒーの香りと彼の笑顔にかき乱されていく。

「好きなら、もっとわかりやすくしてよ」
そんな言葉が、喉の奥にずっと引っかかっていた。

あの人は、言葉が足りない。
でも私も、伝え方が不器用で、つい冗談に逃げる。

「そんなに簡単に甘えられたら、もっと楽だったのに」
不意にこぼれた心の声が、紙ににじんでいく。

それは、私が本気で“愛されたい”と願っている証拠だった。

 

会社の会議室。
プレゼンがうまくいった私は、周囲から賞賛の拍手を浴びていた。

「さすがだね」「やっぱり頼りになる」
そんな言葉に、嬉しさよりも“役割”の重さを感じてしまう。

「誰かに頼るなんて、私には似合わない?」
そう聞かれても、笑ってごまかすことしかできなかった。

でも、本当は誰かに甘えたくてたまらない。
「大丈夫だよ」って、背中をさすってほしかっただけなのに。

強くあろうとするたびに、素直になる自分がどんどん遠ざかっていく。

 

夜、帰宅してシャワーを浴びたあと、ふと彼からの通知が届いた。

「ごめん、今日バタバタしてて。元気だった?」

その一文だけで、涙がこぼれた。

「元気だったよ」って返すべきか。
「寂しかった」って伝えてみるべきか。

スマホを見つめながら、何度も文字を打っては消した。

結局送ったのは、たったひとこと。

「ちょっとだけ、声が聞きたかった」

素直になるって、勇気がいる。
でも、それは“弱さ”じゃなく、“わたしらしさ”だった。

 

深夜、通話の向こうで彼が優しく笑った。

「そう言ってくれるの、嬉しい」
その声に、胸の奥の冷たい氷が溶けていくのがわかった。

今まで、ずっと「わかってほしい」と思ってた。
でも本当は、「わかりたい」って気持ちのほうが、強かったのかもしれない。

彼の気持ち、彼の不器用さ。
それを受け止めるには、まず自分の本音から逃げないこと。

プライドじゃなく、素直さでつながる恋。
それを、私はようやく選ぼうとしている。

 

今日という一日は、「強がりな私」と「本音の私」が何度もぶつかりあった日だった。でも、夜になってようやく、私は自分のなかの“素直”に気づくことができた。

恋をしていると、どうしても格好つけたくなる。でも、ほんとうに近づきたいなら、飾らない言葉がいちばん強い。

心を開くことに、時間がかかってもいい。大切なのは、“本当の気持ち”を自分で見つめ直すことだから。

もし、あなたのなかにも「言えなかった気持ち」があるなら。
それをゆっくり紐解く場所が、ここにあります。

『てのひらのことだま』のチャット占いでは、
あなたのその心の声を、否定せず、優しく受け止めてくれます。

「強くあろう」と頑張るあなたが、
「素直であろう」と一歩踏み出せるように。

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