射手座らしい、軽やかな口調で笑っていたはずなのに。その笑顔の奥に、なぜかぽっかりとした空虚が広がっていた。
「気楽でいいよね」
そう言われた瞬間、胸がちくりと痛んだ。
自由でいることを望んできた。誰にも縛られず、自分のペースで恋をしてきた。だけど今日に限って、その言葉が“距離”の象徴のように感じてしまった。
「私は、ひとりでも大丈夫」
そう思い込もうとするたび、心のどこかがぎゅっと締まる。自由でいたいけど、独りは寂しい──
そんな矛盾が、ふとした拍子に顔を出した。
夕方、ふと届いたLINE。「今日は忙しいから、また今度ね」
それは何気ない一言だった。
でも、その“また今度”に、射手座のあなたは不安を感じてしまう。
「わたしに執着しないで」
そう言いたかったのは、きっと本当。
でも、「ちょっとは追いかけてほしい」という願いも、やっぱり本音だった。
自由を愛してきたあなたは、気持ちを見透かされるのが怖い。
だからいつも、サラッと流してしまう。
だけど本当は、少しだけ踏み込んできてほしかった。
その一言で揺れる心が、それを物語っていた。
夜になって、少し冷えた風が部屋を通り抜けた。カーテンが揺れる音が、寂しさに拍車をかける。
「ちゃんと欲しい。でも、見透かされたくない」
その強がりが、あなたの恋の形だった。
執着していると思われるのが怖くて、必要とされたい気持ちを引っ込めてしまう。でも、それはきっと間違いじゃない。
恋に正解なんてない。
むしろ、その矛盾ごと受け止められたとき、本当の“深さ”が生まれるのだと、今日のあなたは気づき始めていた。
ソファに沈みながら、今日の出来事をゆっくり思い返す。
あなたは誰よりも自由を愛する人。でもその裏で、誰よりも人とのつながりを大切にしている。
「もっと、ちゃんと欲しい」
そんな感情は、何も恥ずかしいことじゃない。
それを押し殺すことよりも、自分で認めることの方が、ずっと勇気がいる。
自由でいたい。でも、甘えたい。
その矛盾を否定しないで。むしろ、その間にこそ、あなたの魅力が宿っている。
今日という日は、あなたの“強がり”が少しだけ溶けた日だった。
自由であることと、誰かを求めることは、相反するようでいて、実は共存できるもの。あなたの心が欲しがった“ぬくもり”は、誰かの中にも、きっと存在している。
恋に臆病になるのではなく、自分の中にあるモヤモヤを、大切に抱いてみて。
そしてもし、また感情のバランスが崩れそうになったら。あなたの矛盾も強がりも、すべてを受け止めてくれる場所がここにあります。
『てのひらのことだま』は、あなたの“言葉にならない気持ち”をそっとすくい上げてくれる場所。
自由でいたいあなたにも、誰かを求めるあなたにも、やさしく寄り添ってくれる時間が、きっと見つかります。
今夜は、強がりの奥にある“本当の願い”を、そっと包んで眠れますように。